身の程知らずは,まずネットワークで殺される。
quote:フランスのオンラインミュージックストアであるヴァージン・メガストアは,アップル社がiPodで使っているコピープロテクト技術,フェアプレイのライセンス提供を拒否していることは,競争を妨げているとして6月に告訴していることが明らかになった。アップル社は先日,フェアプレイと互換性を保つリアルネットワークス社のハーモニーと呼ばれるコピープロテクトソフトに対して,非難の声明を出している。
iPodはよい製品である。わたし個人は好きな1曲をリピートで聴いていれば満足な人なので莫大なハードディスク容量は必要ないけど,大は小を兼ねる。山ほどCDを持っている人はそのすべてを持ち歩けるということに魅力を感じるだろう。操作感も特に悪いところはなく,欠点は見当たらないと思う。iTunesも音楽プレイヤーとしては,ほぼ完成していると思う(ウインドウズではクイックタイムが邪魔くさいが)。iTunesが登場したのは2001年1月のことだが(アップル社のリリース),そのときからたいして大きい変革もない。付け足す大きいものもなく,削るものもない。もう完成しているソフトウェアだ。完璧な音楽ソリューションができ上がっているけど,問題は,だ。
先日(過去記事)の言葉をここでも引用しよう。「If I had any humility I would be perfect.」Ted Turner(「謙遜の気持ちを持て,それで完璧だ」CNN創設者,テッド・ターナー)。果たしてアップルは,オンラインミュージックストア(iTMSね)の運営において謙虚さを持っているだろうか。売った音楽はiTunes以外では再生させない,携帯音楽プレイヤーはiPod以外認めない,ほかの会社が互換性を求めても拒否する。この独占状態を1日でも長く維持するために,できる限りのことをする。あれ,どこかにそんな会社があったな。そういえば,その会社に散々の当てつけを行ってもいたが(MYCOM PC WEBの記事)。とりあえずそろそろ,ひとつの幕切れが垣間みえてきた。
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